『お米が好きすぎる農場』

なんて素敵なキャッチコピーなんだろう・・・
って、思いませんか??

龍ケ崎市のお米農家さん
横田農場さんにお邪魔しました。

作っておられるのは、もちろんお米。

横田農場外観

田植えの時期には、1日に3haもの田んぼと向き合い、
(3haとは、東京ドームのグラウンド面積の2.3倍です!)
稲刈りの時期には、1日に15トンもの米を収穫するそうです。
(15トンとは、10kgの米袋が1,500袋です!)

横田農場お米袋

取材にうかがったのは
ちょうど田植えが落ち着いた頃でしたが、
今年田植え担当に任命された
最初の写真の横田祥(さち)さんは
この小柄な体で6~7kgの苗箱を1日500枚程、
トラックに乗せて降ろして・・・を
毎日繰り返したとか。

ちなみに、社員10名でやっておられます。
ちなみにちなみに、
稲刈りに使うコンバインは1台だそうです!

桁違いの驚きの連続・・・!!

「地元の皆さんと一緒じゃないと
やっていけませんね~」
と、やさしい笑顔で答えてくださったのは
有限会社横田農場の横田祥(さち)さん。
ご主人の修一さんが代表をされています。

農業とは無縁の世界から
農家へと嫁いで来られた祥さんは
春の田んぼに魅了されたそうです。

「田んぼってね、近くで見てみると
いーっぱい生き物が動いてるんです。
パシャパシャっと水しぶきがあがるんです。
それを見て感動しまして
これをぜひ子どもたちに体験してほしいと思って
『田んぼの学校』を始めました」

とのこと。

田んぼの学校の写真

田んぼの学校とは、
田植え・稲刈り体験ができるイベントです。
どろどろの田んぼに足を突っ込んで、
カエルやザリガニと一緒に田植えしたり
黄金色の田んぼにザクザクと入って、
豊かな実りを収穫してみたり。
そして最後に、白米のおにぎりにかぶりつく!
サイコーに生きることの喜びを
感じられるイベントです。

田んぼの学校でザリガニ釣り

祥さんの活動はそれだけにはとどまりません。
6人のお子さまの子育てママでもある祥さんは
子どもたちが大好きなスイーツを米粉で作ることで
お米好きの情熱を開花させます。

横田農場米粉シフォンケーキ

現在は企業とタイアップして
米粉のシフォンケーキを作っておられますが
以前は自社で加工場を作り、
シフォンケーキやロールケーキ、
クッキーやシュークリームまで!
手作りでスイーツを販売されていました。

小麦のアレルギーが多くなってきていることもあり
近所の保育園でも米粉は重宝されているようです。

 

しかしながら、農家の担い手は年々減少しており、
いま、子どもたちのなりたい職業には
『農業』はランクインしません。
『会社員』だったり『ユーチューバー』が上位に入る時代です。

それを見て祥さんは言います。
「5年前にはランクインしていなかったユーチューバーが入るんですから、いまランク外の農業も、5年後には上位に入る可能性があるということです」

横田祥さん

そんな前向きな祥さんが発足した『AGRI BATON PROJECT』。
農業女子初♪「農業って楽しい!」を伝えるために、農業の魅力いっぱいの絵本を製作して次世代を担う日本中の子どもたちへおくろう!
というメッセージのもと、活動されています。

AGRI BATON PROJECT

農業は自然が相手。
鳥の声や季節の風を浴びながら癒される職業。
電線のない一面の田んぼ風景を眺めている瞬間は、
「ここが観光地という気分」
だそうです。

農業のすばらしさを、次世代へ届け続けたい。

そんな、お米も子どもも自然も好きすぎる
横田祥さんでした。

これからの活動にも目が離せません!